テクニカル分析 移動平均線とは

トレンド系分析は、相場の全体的な方向性(上昇局面、下降局面、横ばい局面)を見極めることを目的としたテクニカル分析です。トレンド系分析には、移動平均線ボリンジャーバンドなどの指標があります。

今回は移動平均線について、詳しく紹介してきます。

移動平均線は、一定期間の価格の終値の平均値を繋ぎ合わせた折れ線グラフで、相場の流れやサポート・レジスタンスラインとして使われます。移動平均線は、相場の動きから少し遅れて追随するため、過去の傾向を反映する指標です。

移動平均線には、単純移動平均線(SMA)や指数平滑移動平均線(EMA)などの種類があります。SMAは、一定期間の価格を等しく重み付けして計算しますが、EMAは、直近の価格に比重を置いて計算します。EMAはSMAよりも敏感に反応するため、トレンド転換を早く捉えることができます。

移動平均線は、単体で使うよりも複数で使う方が効果的です。例えば、25日と75日のSMAを使ってゴールデンクロスデッドクロスを判断したり、5日と13日のEMAを使ってエントリー・エグジットポイントを決めたりすることができます。

トレンド系分析は中長期予測に向いていますが、短期予測にはオシレーター系分析が向いています。オシレーター系分析は、相場の変化の大きさや兆しを察知することを目的としたテクニカル分析です。